2010年の大河ドラマは、三菱財閥の創始者「岩崎弥太郎」の視線を通して描かれた「龍馬伝」でした。主演は長崎出身の福山雅治。「龍馬伝」を楽しめる情報を発信するブログです!

2010年11月21日

「坂本龍馬と勝海舟の熱い絆」高山みな子氏(勝海舟玄孫)講演

 龍馬伝もいよいよ大詰め、21日放送は「大政奉還」。予告編では勝海舟(武田鉄也さん)も登場するようですね。おひさしぶり!
 11月3日東海大学湘南校舎であった高山(こうやま)みな子氏(勝海舟の玄孫)の「坂本龍馬と勝海舟の熱い絆」講演会に行ってきました。当日は東海大学の建学祭が開催されており、高山氏の講演は機械工学科のOB会(機友会)が企画したものです。聴講者は約30名、予想したよりはるかに少ない。あまり広報されていなかったためか?(キャンパスのなかで大学関係者に聞いても、あまり把握されておらず会場を探すのに手間取りました)
「坂本龍馬と勝海舟の熱い絆」高山みな子氏(勝海舟玄孫)講演


 講演は約90分間。内容は多岐に亘り古地図や参考文献、勝家に伝わるエピソード等、たいへん興味深いものでした。下記チラシの「ひ孫」は「玄孫」が正しい。
「坂本龍馬と勝海舟の熱い絆」高山みな子氏(勝海舟玄孫)講演


・海舟は家庭では、厳しかった。
・海舟も龍馬も下町生まれ。干支は「ひつじ」、二人の師である佐久間象山も「ひつじ」、海舟の妹が象山の妻になっている。
・海舟日記(原本は江戸東京博物館にあるそうです)には、龍馬に関する記述は20ケ所。龍馬の事を「坂本龍馬子」と書いているが、子とは親しい者につけるそうで、海舟が龍馬の事を認めていたことが分かる。
・薩長同盟、大政奉還など龍馬の行動について海舟は情報を得ていたし理解もしていたのだろう。
・海舟に同行して長崎に行き福済寺に滞在した時、海舟と龍馬が相撲を取った。龍馬173cm、海舟150cmで、海舟は持ち上げられ足をバタバタさせた。
海舟の「行蔵(こうぞう)は我に存す、毀誉(きよ)は他人の主張。我に与からず我に関せずと存候」と龍馬の「世の人は我を何とも言わば言え 我が成すことは我のみぞ知る」には相通じる考え方があるようだ。
・土産話として紹介がありました。岩崎弥太郎の日記に「龍馬から短刀を所望されたが、代わりの物をあげ、所望されたものはあげなかった」旨の記述があるそうです。その龍馬が欲しがったという短刀が鎌倉の正宗工芸美術製作所さんにあるそうです。

 講演後、直接高山氏と話すこともできました。たいへん楽しい時間でしたありがとうございます。

 11月5日テレビ東京放送の「幕末の日本人がスゴイらしい」で歴史家など40名に聞いた「幕末のスゴイ人物」アンケートで1位勝海舟、2位坂本龍馬でした。
 高山みな子氏も出られていて「勝海舟と言いたいところなんですが・・・大浦慶」と答えられました。

 今日の「龍馬伝」で龍馬と海舟の再会は、どのように描かれるのか・・・楽しみです!




Posted by 在京長崎応援団塾 at 09:08│Comments(0)
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